「自然農法」について

B-4、土壌について

     「赤土黒土、土の性質」

    「大畑の、反当り二石四斗収れ、反当り三石四斗と書いてありますが、之は非常に収れ過ぎていると思いますが、土壌の性質に因るものでしようか」
  それは、本来の土の性質もあります。肥料が多い少ないと言うんでなく、固まる固まらないと言うんです。固まると言うのは、余り良くない。つまり根伸びが悪いんですね。自然栽培では、伸び放題になるから、根がうんと伸びて、うんと良く収れます。固まるのは、根伸びが悪いからね。一番根伸びの悪いのは赤土ですね。赤土でも、固まるのと、固まらないのとあります。それから、黒土は固まらないんです。だから黒土は良いんです。だから、今迄は肥料をやると赤土が黒土になる。それで良いと思つたのが、やつぱり肥毒が邪魔するから、二一天作の五になる。堆肥で黒土になりますが、之は大したものですね。大体、栃木県の方は土は良いですね。腐朽土ですが、腐朽土は良いですからね。(後略)  (御垂示録4号  昭和26年11月1日)


     「赤土系統は藁を混ぜると良い」

    「開墾地の成績が悪いと云う事は如何なもので御座いましようか」
  どう言う土に限らず開墾地は悪いですか。
    「左様で御座います、一、二年は――」
  土の中で、非常に固まる土ですね。赤土ですね。赤土系統は固りますから、藁を混ぜると良い。粘土もいけない。固まるんじやなくて、密度が細かい。大体、昔は肥料をやつたと言うのは、その為なんです。肥料は固まらないと言うのでね。処が精分を殺すから、本当の物が出来ない。だから精分を殺さず、固まらせない様にするのが一番良い。
                             (御垂示録6号  昭和26年4月1日)

     「肥毒を吸っている土は重い」

    「無肥料栽培の、苗代が、無肥の方と有肥の方とは、良くかきまわしますが、無肥の方は中々澄みません。普通の有肥の方は直ぐに澄むのですが、何う言う訳かと聞かれましたので御座居ますが――」
  丁度、血液みたいなものでしよう。無肥の方ですと軽い訳だからね。水そのものは変りない。仮に、土が肥料を食つていると重いです。無肥料の方は軽いから澄むのは遅い訳です。
                         (御垂示録6号  昭和26年7月1日)

     「窒素、燐酸、加里について」

    “土素中に含まれて居る窒素、燐酸、加里の中、窒素は空中に含まれてゐるとの事ですが、燐酸や加里も空中に含まれて居りませうか。或は土中のみに含まれて居るものでせうか。
“これはね、窒素ってのは土霊、地霊ですからね、こんなかに一切のものが含まれてゐるんですよ。酸素は火の霊、水素は水の霊、窒素は土の霊ですね。そして、窒素は始終地上から発散して空中に溜り、その溜ったのを今度は雨が下へおろすんですね。そして地中に入る、これを繰返すんですが、それで丁度いいんです。今は空中から窒素をとって肥料にしてますが、こんな事をやると窒素が多過ぎてしまふんです。一時はいゝけど暫くすると却って土がやせて来てしまふんですよ。この事は本にも書いたでしょ。窒素肥料はドイツが第一次大戦の時発明したんだから、急の間に合はせる為ならいゝけど、普段之を続けてては土がやせてしまっていけないんです。そういふ訳で、地霊の中に燐酸も加里も皆含まれてゐるんですね。
  何よりの証拠はね、今年の稲作が思ったより出来なかったんです。不作だったんですね、最初の予定より一割位減ってますよ。この一番の原因は虫の害なんですよ。で、虫は肥料から湧くんですからね。だから、戦争中は肥料が足りないから出来ないって言ってたんですが、今度は肥料が多過ぎて虫が湧いて出来ない――実にバカなもんですよ。(笑声)
                          (「御光話録17号」昭和25年1月)

      「植物は肥料をやると土精を吸収しなくなる」

“徐々に変化させてゆけばよい。これは植物は、土精を吸収して生くる如く作られているが、肥料をすると異物を吸収するよう変化する。         (「肥料と植物の変化」S23)


      「雑草が生えないのは土の性質にもよる」

    “支那(北支)の畑には何故雑草が生えないのでしょうか。彼等は種蒔きの後は肥料として人糞を使用致して居ります。又時々井戸水を供給致して居る外、手入れは一切致さぬ故畑の土は固くなって居りますが、それでも結構よく実るのであります。
“土の性質による。上皮だけ固まり、心は固まらぬ。下へ行った所は柔かい。雨の少い所であろう。                       (「北支は雑草生えず」S24・11・5)


     「酸性土について」

  (前略)近来、土壌の酸性を不可とするが酸性の原因は肥料の為であるから、無肥料なればその憂はないのである。(後略)         (「無肥料栽培」自叢二  昭和24年7月1日)


     「酸性土壌は金肥の為、鋸屑など肥料に不可」

【御垂示】(前略)酸性土壌は金肥の為であり、鋸屑などは肥料にはならず、反つて悪い、土其ものが肥料である事は、栄光に幾度もかいてあるからよく読みなさい。
                    (「地上天国37号  教えの光」昭和27年6月25日)

     「酸性土壌に石灰は」

    “火山灰土の土地は酸性が強い為一般作物は生育不良ですが、この場合石灰を施しますと作物が非常によく出来ますが、之は如何でせうか。
“えゝ、いゝでせう。土が普通でなく火山灰なんだから。それで消せるんなら構ひませんよ。
                         (「御光話録15号」昭和24年9、10月)

     「肥料をやるから荒地になる、酸性土壌も肥料の為」

  日置氏  農村の方面にも食糧増産とかいろいろの事をなさって居られる様ですが、……尤もメシヤ(飯屋)教ですからね。(大笑)
  明主様  兎に角、肥料を全然使わないでやると米の五割増産は何でもありません。その上、できたものがおいしくて大きく出来ます。根本は肥料を使わずに、土の性能を生かす事です。
  近藤氏  荒地でもいいのですか。
  明主様  つまり肥料をやるから荒地になるのです。酸性土壌も肥料の為です。肥料は丁度麻薬と同じです。麻薬を使うと一時気持がよくなるでしょう。それと同じで肥料やれば一時、三年や五年はいいのです。
  近藤氏  肥料と麻薬を全面的に否定なさるわけですね。
  明主様  そうです。
     (「日置昌一氏との御対談  キリストの奇蹟位は弟子がやる」栄186六号  昭和27年12月10日)


     「肥料が酸性土を作る」

    “三方原の様な赤土で、酸性の強い土地に於て麦の増産を計るには如何致したらよいでしょう。種子には、基肥には、追肥は、中耕回数、土入れ、有機質の少ない場合の処置、生育中の浄霊回数、方法等。
“肥料をやるから酸性になる。無肥料でやれば何でもない。追肥、中耕、土入れ等皆解決がつく。堆肥をよくやる。                     (「酸性土」S24・4・13)


     「強い酸性土壌について」

    “昨年相当広い雑木林を開墾致しましたが、新開地の事故今迄金肥を施したのではありませんが相当強度の酸土で、如何なる作物も殆ど成育致しません。その土地は十五、六年前にも一度開墾し、堆肥を相当使用したのだそうですが、  酸度が低まる様に思われなかったそうです。此の場合一時に酸度を低くするために木灰或いは石灰を使用しては悪いでしょうか。不可の場合は如何にすれば宜敷いでしょうか。
“之はなおる。何の木か雑木中にその様な性質のものがあり、そのためである。
                             (「強い酸土地」年代不明)

     「酸性土壌の中和について」

    “土質の酸性は肥毒によるものと伺ひましたが、どの位の浄霊で中和されるものですか。
“放置しておく。浄霊すれば早める。          (「酸性中和までの浄霊」S24・5・15)


「富士山麓での無肥料栽培について」

    “富士山麓で無肥料栽培をする方法はどうすれば宜しいでせうか。
“之はね特別に方法を変へなくてもいゝんです。関東は殆ど全部富士の火山灰地です。作物には火山灰中の硫黄が悪いが、古くなると硫黄は抜けて了ふから構はない。灰だと土が固まらないから尚更いゝです。この火山灰の固まったのが凝灰岩です。無肥料は特に土を固まらせない事です。無肥料でやればとてもよく出来る。増産になります。或人が無肥料でやったら親爺は怒り村民も嘲笑してゐた。で、本人一生懸命御願した所他の人のは腐ったり虫がついたりしたが、その人のだけ助かったといって礼に来てました。    (御光話録  昭和23年9月8日)


「火山灰土での無肥料栽培は・・・」

    “富士山麓の火山灰土質に於て無肥料栽培を致す場合、如何なる耕作の方法で致しましたら良いでしょうか。右、御教示御願い申し上げます。
“別に方法を替えなくともよい。関東地方は富士山の火山灰が殆ど全部といってよい。大体に於て火山の硫黄が悪い。然し、年数が経って脱(ヌ)けているから、土の固まらない為で、反ってよい。結構である。之が固まったのが凝灰岩である。無肥料では土を固めさせぬという手段が一番いい。                       (「火山灰の土地」年代不明)


「火山灰土には堆肥が必要」

    “私の町の某隣村が戦争中臨時飛行場として開拓されました。殆ど松林だったそうです。終戦後開放されて引揚げ者や復員兵が農耕していますが、その殆どが赤土地帯で、今まで化学肥料も人工・自然両堆肥も不足して居り、収穫は皆無に等しいとさえ言われています。強風が吹けば畑の土が埃りとして飛散し、遠くの家など見えなくなる程ですが、此の様な土地で信仰栽培法で有効でしょうか。風で飛散する様なやわらかい土で自然堆肥も不必要ですか。お教え願います。
“之は富士の火山灰である。これこそ堆肥が必要である。 (「風で飛散する畑土」年代不明)


     「土の痩土化は肥料のため」

  (前略)従来の有肥料と吾等の唱える無肥料との差別はどういう訳かというと、元来土壌とは凡ゆる植物性食糧を生育する為のものとして造物主が造った処の神秘幽玄な物質である、故に土壌の活力をより旺盛に発揮させる事こそ土壌本来の目的に叶うので、その理に不明であった昔人は、何時の頃からか誤った解釈の下に肥料を用いるようになったのである、肥料を用いる結果として土壌本来の生育力は失われ土は死ぬのである、そこで肥料によってそれを補おうとし矢鱈に肥料を施す結果、植物は肥料中毒となる、日本の土は痩土化したといわれるが、勿論肥料の為で、特に近来化学肥料を用いる結果、痩土化に拍車をかけたのである、何よりの證拠は稲作等が収穫減少の場合客土をする、それによって一時収穫は増すのである、其の場合農民の解釈は曰く「長年の栽培によって土の肥料分を吸収してしまったから減収になったので、客土をすれば処女土であるから養分が充分保有されているから良い」と言うのであるが、これは甚だ誤りで実は年々人肥金肥を施す結果、土の活力を失ったからで、客土をすれば肥毒のない為土の活力が復活するからである。(中略)
  原則として土壌は清潔にする程活力が強くなるのであるから糞尿の如き汚穢を土に施す時は反対の結果になるので、知らぬ事とは言いながら実に労して効なし処ではないマイナスにしていた訳である、又米国人は日本の野菜は絶対に食しないのは勿論寄生虫を恐るるからで、無肥料となればその憂えがなくなるという、実に之こそ農業の大革命で、吾同胞に対する一大福音である。 (「農業の大革命  清潔で心から楽しめる  家庭菜園の無肥料栽培」光3号  昭和24年3月30日)